臨床宗教師という仕事

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2018/09/19 臨床宗教師という仕事

臨床宗教師という資格があるのをご存知でしょうか。

「死の恐怖」にどう向き合う

これは、臨床宗教師の仕事ぶりを短くまとめたものです。

資格がなくても、宗教は、仏教は、死とどう向き合うのかを、一つのメインテーマとするものです。

 

「終活」と言って、商業的に捉える動きも目立ちますが、寺は葬式仏教と揶揄されたりしますが、死との向き合い方をよくよく考えるのが、仏教の本来の姿であり、葬式の本来の意味です。商売では、ありません。

 

臨床宗教師の資格がなくても、私たち僧侶は、人生の終わりに対する恐怖に苛まされている方々にどう寄り添うのかを、日々考えておかねばならないと感じます。もちろん私にも死は近づいてきているのですから。

 

終活は、全体的なイメージとしては、葬儀をどうすべきか、相続はどう穏便に収めるのか、そういったことを生前に決めておきましょう、エンディングノートに書き記しておきましょう、という内容のように思われます。

遺族に要らぬ負担をかけさせたくないという思いやりでもあり、自分の葬式は自分で演出したいという気持ちもあるのかもしれません。

終活は、してもしなくてもいいです。終活しなきゃと気負っても、死ぬときは突然来るかもしれません。気負わず、楽しんでやれる範囲ですればいいと思います。あとは、ご遺族に任せてしまえばよいのではないかと。気負いすぎて、言葉巧みな業者に乗せられたりといったことがないように。

 

むしろ大事なのは、まさしく死の恐怖にどう対処するか、ということに尽きるのではないでしょうか。

 

#臨床宗教師

#終活

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