鑑真和上

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2020/02/05 鑑真和上

先日来、中国を発生源とする新型のコロナウイルスに伴う肺炎が世界に蔓延しています。そんな中、支援の動きもあり、こんな記事が話題となっています。

武漢への日本支援物資に貼られた文字が中国で話題になっている「これ考えた人スゴい」

鑑真和上の話は当然有名で皆さんもご存知でしょうし、私も概略わかっているつもりでしたが、この意味はすぐにはわからなかったです(詳細は、リンク先の記事をご参照ください)。

 

「山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁」

 

最初の2句がここでは大事です。簡単に言えば、国土は異なるけれども、風や月は同じ天空にある。

 

感動的な話の途中に変な例えだと思われるかもしれませんが、以前流行った歌を思い出しています。

「富士の高嶺に降る雪も、京都先斗町に降る雪も、雪に変わりがあるじゃなし、溶けて流れりゃ皆同じ…」

 

この歌は少し虚無的な意味合いではありますが、地球に国境線は元からあったのでは、ありません。昔で言えば富士山のあった地域と京都は別の国でしょうけれど、そこに降る雪は同じ空から降ってきたもの。何の違いがあるんだろうか。

 

日中のように、地理的に海が隔てる国もありますが、海は障壁であると同時に航路でもあります。日中は別の国だが、同じ月を見る同志。そして、「加油(がんばれ)、中国!」。

 

住まいが難波なものですから、オーバーツーリズムを感じることが少なくありません。諸外国からの観光客はまだ団体旅行が多いようで、とにかく道を塞ぐ。先日は、細い道をガイドさんについて2列に並んで歩くのはいいけれど、私が正面から歩いてもよけようともせず自らの道をまっすぐ歩こうとされます。多分、自分が道をよけるという感覚がないというか、団体で前がそう歩いているから自分もそう歩いているだけだという感覚か。狭いドアやエスカレーターの降りるあたりで一団でかたまっていることも少なくありません。道を探すなら、少し端に寄ればいいと思うのですが、こちらが何かを言うか、少し彼らを押し気味に歩かないと、よけてはくれません。

 

正直、こんな愚痴が出ることも少なくないのですが、道を尋ねられたら丁寧に教えて差し上げますし、大抵お礼を言ってもらいます。決して自分勝手な人ばかりではないことも重々承知しています。

 

少し話がそれましたが、中国が悪いんだろ、武漢が悪いんだろ、俺たちは知らん、と言うのは違いますよね。日中に国としてのわだかまりがあったとしても、同じ人間同士、助け合うべき場面では助け合う(もちろん国同士も地理的にどこかに移るわけにはいかないのですから、仲良くしてもらいたいですが)。

 

鑑真和上は、日本の窮地に、自らの生命を賭して日本にお越しになった。

 

今回、日本から救援物資が送られ、その故事に因んだ言葉が段ボール箱に書かれていた。日中国民同士が、国同士のわだかまりとは別に、仲良くできればなあと強く感じました。

 

ちなみに、先日テレビで放送されていましたが、中国人観光客が奈良を訪れると、ぜひ行きたいお寺は唐招提寺だそうです。東大寺も行きたいが、唐招提寺が一番だと。中国でも鑑真和上は有名人のようです。

 

さて、佛華を生け替えました(前回のアップから今回までの間にも替えておりますが、このブログの更新も滞っておりまして、面目ない次第です)。我流とはいえ、生け替えておりますと、気持ちがゆったりします。どうやったらよりバランスよく整えられるかとか、生け花もなかなか楽しいです。

 

唐招提寺には及びもつかない当寺ですが、御本尊阿弥陀如来像が皆様をお待ちしております。仏事何なりと、ご相談ください。

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