孤独。都会の孤独。

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2020/07/26 孤独。都会の孤独。

新型コロナがまた広がりを見せています。これは第2波なのか、第1波の余波なのか。第2波は冬に来るのか。五里霧中ですね。

 

ところで、人によって、コロナに対する態度は大きく異なります。見えないものに対する恐怖心、しかも幽霊のように

 

「幽霊の正体見たり、枯れ尾花」

 

ではなく、本当に人間に仇なす病原体ですから、怖がることは必要です。

 

ただ、前にも申しましたが、正しく怖がるべきで、ただビクビクするのはどうなのかとも思います。私は感染症の専門家でも医者でもありませんので、あくまで実体験でしかものを言うことができないのですが、新型コロナも風邪の一種であり、どうやらインフルエンザとは異なるようです。インフルエンザは強毒性もありつつ、感染力も強い。新型コロナは、感染力は強いですが、強毒性は人による。普通の風邪は、強毒性がないことが多いものの、こじらせれば肺炎から死に至ることもあり、昔の人は

 

「風邪は万病のもと」

 

と言いました。風邪は引いてもなかなか抗体もできず、また引きますね。私は、インフルエンザには長年罹っておりませんが、軽い風邪は毎年やられます。新型コロナも、それの亜種と申しますか、気をつけるに越したことはないけれど、気のつけようがないものでもあるのではないでしょうか。ご存知のように、インフルエンザにはワクチンや治療薬がありますが、それでもインフルエンザの菌も変容してワクチン等が効かなくなることがあります。通常の風邪は、たいてい治療薬はなく、いわゆる対症療法です(熱が出たら解熱、鼻水が出たらそれを抑える、喉が痛ければそれを緩和する)。新型コロナも、ワクチンや治療薬ができればいいですが、できない可能性も否定できないと思うのです。症状を軽減する程度のものしかできないかもしれません。

 

そんな中で、怖がって引きこもるよりも注意しながら活動を続けることが、人間にとって良いことではないかと思うのです。人間は孤立した生活よりも、社会の中で生活をしてきた。医者の才能のない私は、ワクチン等は専門家に委ねるしかありません。もちろんスマホも自動車も、その専門家に開発してもらったものを、使うしかありません。自分で作るなどは考えても無駄なこと。

 

何か、今の時代、孤独が蔓延してきました。人と会うな、密になるな。もちろん、その代わりにオンラインが発達したので、オンライン授業、会議、はたまた飲み会。十分それでやっていける面もあります。でも、人と会うのは、人間の温もりを感じることでもあり、それを放棄する先にあるのは何なのか。私はそれが怖い。

 

気をつけましょう。人と会うときはマスクをしましょう。ソーシャルディスタンスをとりましょう。気をつけて、でも人と会いましょう。人間社会は、人と人とをつなぐことで生きながらえてきました。新型コロナは人間社会に投げかけられた爆弾ではありますが、爆弾を避けるばかりに人間社会を省みることがなくなっては、見えざる敵に勝利を与えてしまいます。

 

今は、有名なお医者さんの例えでは、2回の表で敵の攻撃中だそうです。まだまだ気が許せませんね。でも、長丁場だからこそ、自ら孤独に陥るよりは、気をつけつつ人間と触れ合う時も必要ではないでしょうか。そんなことを感じる、今日この頃です。

 

佛華を生け替えました。さすがに暑く蒸し蒸しする中、前の佛華は完全に萎れていました。お寺も、参拝客がほとんどなく、忙しさも伴ってついつい替えるのを面倒臭がっておりましたが、ここ数日、参拝客があることもあり、生ける時間も少しありましたので。

 

都会にいると、人間は大勢いるのに、孤独を感じることがあります。どうせ一人で生まれて一人で死んでいくのですから、孤独は楽しめばいいのですが、でも孤独だけだと辛いです。干渉されすぎるのも辛いが、孤独も辛い。私という生き物は、何ともわがままなものです。反省しないといけません。花は、文句を言わずに咲き誇り、枯れていきます。私がその境地に至ることは、死ぬまでなさそうです。

 

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