都構想再び

大阪都構想が、新たにまた住民投票に付されることになりました。

いつも申しておりますように、私は政治的には中立。どの政党であれ、是々非々です。ただ、都構想に関しては、あまりにも杜撰な制度設計であることから、絶対反対です。

都構想を勉強すればするほど、大阪市民にとって利益になることはほとんどないということがわかります。

いや、大阪市を解体すれば府民にとって利益になるのではないかという意見には一理ありそうに思えながら、大阪市と周辺自治体の関係は、常に持ちつ持たれつです。周辺府民の多くは大阪市に働き口を持っていることは、昼夜間の人口差などからもはっきりしています。大阪市がその予算を大阪府に握られて、大阪府が大阪市のみならず新たにできる特別区（大阪市域）をもしないがしろにすることがあれば、周辺地域も不利益を被ります。

「正しく知れば、都構想にはNo!」

雰囲気に飲まれてはいけません。まずは理解しましょう。

大阪市民の方で、賛成の方は賛成に投票されるでしょうが、まず正しく知ってください。その結果として賛成なら、私は何も申しません。

反対の方は、反対は現状維持だから別に投票に行かなくてもいいよね、ではなく、確実に反対してください。

いろいろ話を聞いても、結局よくわからない、という方は、わからないから投票は棄権するのではなく、必ず反対票を投じてください。

　　　　　各選挙　　　　　　　　　　　維新vs.反維新
　2015年住民投票　　（投票率67％）　　　69万vs.70万
　2015年大阪市長選挙（投票率51%）　　　60万vs.40万
　2019年大阪市長選挙（投票率53％）　　　66万vs.48万

　このように、投票率が低いほど、維新が勝っています。投票しないということは、都構想に賛成票を入れているのと同じなのです。

「自分は維新派だから投票に行かない」は、投票しないのは賛成と同じなので正解ですが、「現状維持（＝反維新）だから投票に行かない」というのと、「よくわからないから棄権する」というのは、維新の政策に賛成しているのと同じです。

しっかり理解しましょう。理解した上で、賛否判断しましょう。

ちなみに、大阪市が特別区になれば、周辺自治体（大阪市に隣接する市）は住民投票なしで特別区になる可能性があります。大阪市の住民投票への投票権はなかったとしても、ご自身がお住まいの自治体が特別区になることがいいことか悪いことか、しっかりお考えになる必要があります。

特に都構想のことがよくわからないという方は、反対に投じてください。おそらく3回目の住民投票を仕掛けてくるでしょう。それまでに、もう一度理解する時間ができます。大阪市が解体されたら元に戻せません。わからないからと棄権したことを後悔することになります。

よく考えて、わからないなら、また考えればいいですが、今考えることをやめれば、物事は先に進んでしまいます。

現時点で言えることは、都構想はメリットはほとんどないということだけです。

#大阪都構想

#大阪市

#東京都とは違う

#大阪府万歳

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