都構想について

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都構想について

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2020/10/03 都構想について

都構想については、また住民投票に付されることになりました。

本来、5年前に否決されたのでそれで終わりのはずですが、「1回限り」と語っていた代表が辞任することで、またもう一度、ということになってしまいました。これは、民主主義とは言えません。

 

民主主義というのは、1回限りの住民投票の結果を尊重すべきです。

 

また、それに疑義があったとして、もう一度する大義が「選挙で勝ったから」では、勝った者の総取りです。それは、多数決の濫用、多数派の横暴です。

 

選挙で勝ったら、その支持者だけがいい思いをするものではなく、反対派も含め、サイレントマジョリティも含め、すべての市民を念頭に置いた政策を実行してもらわねばいけません。声の大きい者、声の届く者だけの意見を取り入れるのであれば、それは格差社会、分断社会を生み出します。

 

さて、推進派の維新は、大阪市の広報も使ってメリットのみを喧伝します(その点についてのニュースは、例えばこちら)。説明会でも、メリットしか話さないようです。デメリットのない制度などあり得ず、デメリットを認めてそれをどう克服するのか説明が必要でしょう。それがなされないから、アンケートでは72%が説明不足と回答しており、それにもかかわらず42%が賛成していることの意味は、よくわかりません。

 

前置きが長くなりましたが、私は、客観的にデータを眺めると、研究者として、この制度の危険性を強く感じるものであり、いわば反対派です。政治的イデオロギーによる反対というよりも、制度的な欠陥(デメリット)が多く、それを改善しようとしない推進派の態度が、何か裏があると感じざるを得ないからです。

 

ここでは、あくまで私の意見というよりも、メリット・デメリットをまとめたサイトなどをご紹介し、皆さんの決断の一助になればと思います。

 

賛成・反対・中立まとめサイト

 

宮本憲一先生の意見(私見も含まれています)

 

「大阪都構想のメリット・デメリット」(5年前のものですが、本質的に変わるところはなく、今でも通用する内容です)

 

「残そう大阪」(どなたが作られたのか確認しておりませんが、反対派のサイトです)

 

特別区間の格差問題(東京都特別区の格差に関する記事です)

 

大阪市は廃止されれば元に戻すことはほぼできません。ほぼ、と言うとじゃあできるのか?とお思いかもしれませんが、できなくはないけれども、法律を作るところから始めなければなりませんし、大阪市に戻すことを是とする知事が当選しなければいけませんし(特別区は大阪府の従属団体なので、知事が認めない限り戻れることはないと言えます)、幸運に次ぐ幸運が続いて初めて戻せます。大体において、政府は、大阪市を廃止しておいて何を今さら、と言うことになるでしょうから、法律も通らない可能性が高い。そう言うわけで、今回可決されれば、「失敗したなあ、戻そうか」なんて単純な話にはなりません。

 

各自、どうぞ大阪の未来を真剣にお考えください。賛成の方は賛成に、反対の方は反対に、留保したい方は反対に、必ず投票してください。定足数を定めていないため、あり得ないことですが仮に100人しか投票がなく、そのうちの51人が賛成すれば可決されます。賛成・反対の、1票でも多いほうが勝つのです。棄権は賛成したことと同じです。

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