心のワクチン

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2021/01/14 心のワクチン

たまたまサンデーモーニングのダイジェストがネットで流れており、目に止まったので聞いておりましたら、青木理さんが「心のワクチン」ということをおっしゃっていました。ちょっと胸に刺さったので。相変わらず長文ですが。

 

コロナ禍で、世界中、国中がズタズタになってしまいました。緊急事態宣言に意味があるのかないのか私にはよくわかりません。飲食業界は壊滅的打撃を受けています。収束後に、元の姿を見せてくれるのか。自粛警察もあります。私も、人も少ない朝に道路をマスクなしで自転車で走っていたら、見知らぬ方から「お坊さん、マスクをつけてください!」と言われたので軽く会釈して無視を決め込んだのですが、その後何度も何度も、背中から「坊主、マスク付けんかい!」と怒鳴り声が聞こえてきました。

 

フリーランスの方々も収入源が深刻で、大変です。私は一方でサラリーマンで一定の収入が確保されている反面、僧侶としては零細寺院でもあり、収入ダウンはかなりのもの。兼業しているからこそ、安定した給料をもらえる人、そうでない人、どちらの立場もよくわかります。

 

立場立場での国民の分断もよく言われます。年代によるジェネレーションギャップも深刻ですし、テレワークが可能な職種とそうでない職種の間など、いろいろ耳にします。

 

分断をあおる政治家も少なくない昨今、新型コロナが分断に拍車をかけたかもしれません。

 

ただ、周りを見渡していると、分断分断というけれど、さほどではないと申しますか、楽しくやっている面もあります。戦時中、全ての楽しみがないかというと、ちょっとした幸せというものが感じられたのではないかと思います。空襲警報が発令されたら大変な思いをしても、そうでない平穏なときもあったでしょう。コロナ禍だからと言って、あまり暗くなってもいけないし、コロナ収束後の社会を念頭に置いておかねばならない。

 

足元を見つめれば自分の影しか見えないけれど、ふと見上げれば遠くに夕焼けやら星空が見える。都会ではなかなか見られないかもしれませんが、大阪なら通天閣やらあべのハルカス、東京なら東京タワーやらスカイツリー。頭を上げれば足元とは違う風景が見える。

 

コロナはいつか終息します。ワクチンがあろうとなかろうと、おそらく今年中に収束すると思うのは気が早いでしょうけれど、100年前のパンデミックも、4、5年で収束しました。必ず収束する。

 

言い古された言葉ですが、止まない雨はない。頭上からは大量の雨が降ってきていたとしても、遠くを見れば晴れ間が見えることがあります。

 

「心のワクチン」

 

こればかりはパッとは思い付きませんが(青木さんは、国やマスコミがしっかり対処すべきだとのご意見でしたが、正直なところ、フリーランスの方々への手厚い保護をまずは考えてほしいと私は思います)、考えていても仕方ない。足元だけ見ていたら首が疲れます。背伸びしながら、遠くの風景を楽しんでみましょう。それくらいしか、今は言えません。

 

ただただ、自分を傷つけないで、他人を傷つけないでと、それだけはお願いしたいと思います。

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