真宗協和会の法語ポスターご紹介

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2021/07/10 真宗協和会の法語ポスターご紹介

大阪真宗協和会(真宗教団連合大阪支部)では、毎年、会員寺院に法語ポスターを12枚お配りしています。それが、時折道行く方の目に止まり、SNS等で広めていただくことがあります。とてもありがたいご縁です。

 

本年の1枚をご紹介しますと、

 

言い返しているうちは反省しない

 

というものがあります。反省というのは、謙虚に自らを省みて、何が悪かったのかと改善策を考えることですね。ところが、言い返すというのは反省する気がないのかもしれません。

 

ところで、ドラゴン桜をご存知でしょうか。落ちこぼれが東大を目指す漫画が原作ですが、ドラマにもなりました。東大を目指すのではなくても、生涯勉強ですから、勉強の仕方について、結構ためになる内容です。

 

それを元に、リアルドラゴン桜の現役東大生が書いた以下の文章もまた勉強になります。

 

『ドラゴン桜』に学ぶ「頭が悪い人ほど質問しないのはなぜか?」

 

記事の一説を抜粋して引用してみますと、

 

**********

例えば、みなさんは1日に何回、「自分がわからないこと」を調べていますか?

人の話を聞いたり、本を読んだり、仕事をしたりしているなかで、「これってどういうことなんだろう?」という疑問に向き合い、きちんと調べている人って、意外に少ないのではないでしょうか。

わからないことは、たくさんあるはずです。人の話を聞いていて、出てきた言葉の意味を知らないこともあれば、話の流れがよく理解できないときもありますよね。本を読んでいて1個も疑問を持つことなく最後まで100%完全に理解できた、なんてことは、どんなに頭がいい人でもないと思います。仕事でも「あれ?」と思ったりする場面って、ありますよね。

「あれ?」と思ったときにスマホでネット検索するくらいなら、大した手間ではないですが、案外、やらない人が多いものです。さらに一歩踏み込んで「じゃあそれについて調べてみよう」とか、「ちょっと誰かに質問してみよう」と、行動を起こす人って、なかなかいない気がします。

東大生は、調べますし、聞きます。

僕が東大に入って一番驚いたのは、授業が終わると、かなり多くの学生が、先生のところに質問に行くということです。頭がいいはずの東大生が、「ここがわからなかったです」「ここは、どういうことですか?」と、自分の疑問を次々にぶつけている様子に驚かされました。そして、それを見ていて考えたのは……、

「偏差値35だった頃の自分には、できないことも、わからないこともいっぱいあったけれど、先生のところに質問に行ったことは1回もなかったな」ということ。

それで頭がよくなるわけがないんですよね。

**********

 

要するに、わからないことをわからないと自覚し、そしてそれを解決しようとする気持ちがないと、人は成長しないということです。私の近しい人間にも、人に叱られてもその人が機嫌が悪いから怒っているんだと思い、また、「やることがあったらやれと言ってくれ」とは言うものの、自分からやることはあるかと尋ねることも、叱られた意味を理解しようとすることもない者がいます。

 

私の所属する大学の学生を批判する意味ではないのですが、質問しない学生が多いです。そのくせ、誤解したまま答案を書いている。「わからないところがわからない」という学生もいますけれど、むしろわからないところだらけではないのかなと思うこともあります。満ち足りた時代であり、情報過多で、なんでもわかったつもりになっている。

 

正直なところ、言い返してくれるくらい、反応があった方がありがたい場合もありますが(学生がどこがわからないのか、こちらもわかるので)、その反応すらないと、オンラインだと相手の顔が見えないのでまさに「暖簾に腕押し」的なむなしさを感じることもあります。

 

付言しますと、誤答したときに、「体調が悪かったんだ」「運が悪かったんだ」という言い訳と、計算を間違っていたとか誤解して覚えていたとか、「こういう理由で間違った」と間違った原因分析ができた上での言い訳があると思います。前者の言い訳は、本当に反省していないが、後者の言い訳はいい言い訳と言えるでしょう。

 

「人間は考える葦である」と言います。死ぬまで「なぜ?」と問い続けたいものです。

 

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