仏壇日記ー佛華を活けました。

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仏壇日記ー佛華を活けました。

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2021/09/10 仏壇日記ー佛華を活けました。

佛華を活け替えました。ダリアが綺麗だったのでメインにし、ソリダスターと菊を基盤にしました。

 

先日、このブログでも書きましたように、大阪真宗協和会主催の寄席がオンライン開催されましたが、そのメインが桂小春團治師匠の「仏壇日記」でした。

 

ご存知の方もおられると思いますが、真宗の僧侶の方がこの落語のネタを作られたそうで、真宗の仏壇の基本的な内容が散りばめられています。初めてお坊さんが月参りに来られるのを前に、仏具等を仏壇に並べる(飾る、というべきでしょうか)のも初めての夫婦が、どう並べたらいいのかと亡父の書き留めていた仏壇日記(仏事にまつわる経験談を書いたもの)を読みながらのドタバタ劇です。

 

その中にも出てくるのですが、供花は造花ではダメなのかという妻に対して、日記には、お坊さんから生花であるべきだと教わったとあります。その心は、生花は枯れゆくことによって、命の儚(はかな)さ・尊(とうと)さを示している、と。それを見るのも仏法を身を持って体験するということでしょう。

 

仏壇の掃除や供花を買いに行くことなどは面倒でもありますから、造花が絶対にダメとは言えません。お寺でも、行事の時以外は造花というところもあります。

 

とはいえ、私は生花が好きです。命の儚さを感じられるということもありますが、季節感があります。季節ごとに造花を変えればいいでしょうけれど、でも私は花屋さんに行ってこんな花があるのかと見るのも楽しみです。

 

人の思いとは無関係に、時は流れていきます。知らぬ間に、私の体も朽ちていっている。でも、その時その時を大切に、生きていくしかありませんね。時の流れには逆らえませんから。

 

そう言えば漱石の小説に「智に働けば角が立つ 情に棹させば流される」という句で始まるのがありましたね。これは世間の話、他人との付き合い方の話ですが、時の流れも、頭で考えても仕方ないし、棹さしてなんとかしようとしても流されてしまうだけという意味では、普遍的ないい言葉だなあと改めて感じました。

 

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