お布施の話、再び。

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お布施の話、再び。

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2023/01/07 お布施の話、再び。

正月早々、またもや困った僧侶の話が記事になっていました。

 

48歳男性が青ざめた…「お布施」の金額でお坊さんの怒りを買い、さらに「恐れていること」

 

お布施の金額が少ないからと、10分で読経を打ち切ったとか。そんな僧侶いるのかいな、、、というのが正直な感想ですが、記事を書いている方が担当した葬儀でのことですから事実なのでしょう。

 

当寺は檀家さんの数も少ないですし、葬儀もそう多くありませんが、お布施の額は「お気持ちで」としか言いようがないのも事実です。ただ、「お気持ちで」と言えばこれくらい、ということが、いわばツウといえばカア、阿吽の呼吸のようなものが現在では存在しないこともまた事実。皆さん、ご自身の宗派の葬儀の相場や、地域の葬儀の相場をご存知でしょうか。

 

そこで、最近ではご遺族からいくらくらい包むべきかと尋ねられると、「相場(当寺が通常いただく布施の額の幅)としてはこれくらいで、これより多くても少なくても、それこそお気持ちで全然かまいません」とお伝えしています。まあ、枕経、通夜、葬儀、中陰(初七日〜六七日)を含む額としていただくものなので、1万円や2万円だと正直なところ辛いですが、檀家さんも通常は相場を基準にお考えいただいております(ここでは相場の額は一人歩きすると困りますので書きません。気になる方はお問合せください)。

 

とりあえず、お寺さんにお聞きになればいいと思います。いや、「お気持ちで」で終わりたいのが本心ですので、ご親戚や知人に相談できる方がいれば一番いいですし、葬儀屋さんは最近あまり答えてくれないようですけれど、地元密着型の葬儀屋だと地域の相場としてはこれくらいと教えてくれるかもしれません。

 

人生で一度しかない父親の葬儀を、金額が少ないと言って読経を短く早口にするのは、流石に僧侶として人間性に難ありですが、まずは聞いてみる。それで、自分が思った額よりもはるかに高額を言うようなら、今後の付き合いを記事のように再考していいでしょう。昔と異なり、檀家さんも家単位ではなく個人単位になっていますから、菩提寺にこだわる必要はないと思います(もちろんいい菩提寺なら無理に別の寺に移る必要はないですが)。

 

親御さんの葬儀は突然やってくることが多いですから、慌ててしまうものです。慌てないよう、生前から正確な情報を調べておくのも大事です。

 

#布施#喜捨#葬儀

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