空振りではなくて素振り-佛華をお供えしました

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空振りではなくて素振り-佛華をお供えしました

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2024/09/04 空振りではなくて素振り-佛華をお供えしました

つい先日、車を運転しながらラジオを聴いておりましたら、お名前等聞きそびれたのですがボランティア活動をされている寺の住職が出演されておりました。ボランティアの大変さ等、なるほどなあと拝聴していたのですが、とりわけ、これは!と思う一言に感銘を受けたので、皆様にもお伝えしようと思いました。

 

概略ですが、以下のような内容でした。8月下旬から9月初めにかけて迷走台風が日本を襲った際、九州上陸時はともかく、四国より東では風も雨も大したことはなく、当初の「伊勢湾台風並」「史上最強クラス」という予報からすれば「空振りだったね」という意見を耳にした。しかし私は空振りではなく素振りだったと思っている、と。

 

確かに、その前の巨大地震注意の発表から今回の台風で、多くの方がこれは大変なことだ、しっかり準備しなければと感じられたと思います。結果としてそういった準備がある意味無駄に終わったので「空振り」という表現もあながち間違いではないものの、今回のことが次回へつながる「素振り」(練習)だというのは、その通りですね。

 

特に地震は突然やってきます。常日頃からどうするか考えておかないとパニックになりがちでしょう。今回のことで訓練になったと思うべきだと感じました。

 

さらに感じましたのは、台風や地震に限らず、全てのことが無駄ではないということです。一生懸命準備したのに徒労に終わったとか失敗してしまったということは人生必ずあります。とりあえずやって失敗したらやはり「空振り」じゃないかと思われるかもしれませんが、しかし人生は続きます。空振りで終わりではないんです。次また同じ状況が来たとき、あ、あの時の状況じゃないか、じゃあこうすればより良くなるんじゃないかと思えば、それは「素振り」練習だったと言えるのではないか。

 

ゴルフでは空振りは一打扱いで、素振りは一打扱いにはならないという違いがあります。だから、初心者の間は空振りしても素振りとして(あるいは見て見ぬ振りをして)許してもらえたりもするわけです。まあ、いつまでもそのことに甘えていてはいけませんけれど、素振りを真剣にやってこそ、本番もいい球が打てることが多いんじゃないでしょうか。

 

 反対に言えば、徒労に終わっても、無駄に終わっても、「空振りではなくて素振り」と思って、真剣に取り組むことが大事だとも言えます。

 

 天災は必ずややってきます。常に備えておきましょう。

 

 さて、暑さで佛華が枯れつつある上、法事が続きますので、新しい佛華をお供えしました。

 

 レギュラーメンバーに加え、グラシオラス、ゆり、ガーベラを主体としてまさしく花を添えました。これから当寺先先代坊守33回忌に始まり、親戚やご門徒さんの年忌法要が続きます。いつまで保つかわかりませんが、今回のは、個人的にはお気に入りです。
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