新年、明けましておめでとうございます

超願寺

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新年、明けましておめでとうございます

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2025/01/01 新年、明けましておめでとうございます

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新年、明けましておめでとうございます。

 

と申しましても、昨年元日には、能登で震災があり、私は現地を視察したわけではないのでわからないことばかりですが、いまだに復興途上とのこと。いつまでも終わらない戦争もあり、これが第三次世界大戦の始まりではないのかという見解もあります。さあ、今から大戦を始めますよということはこれまでもなく、後世の分析によりこれが大戦の始まりだったと判断されるとすれば、確かに、今第三次世界大戦が始まろうとしているのかもしれませんし、そうならずに収束に向かうのかもしれません。被災されて大変な目に遭っておられる方にお見舞い申し上げるとともに、各国のリーダーには、「新年明けましておめでとう」という言葉が汚されないことを祈るばかりです。

 

年の初めから暗い話をするなというご意見もあろうかとは思いますが、兎にも角にも、自分にはどうすることもできない苦難が山積みなのがこの世。一切皆苦は、多くの方の思いかもしれません。もちろん、この世は楽しいことばかりと思っておられる方は、幸いです。

 

どうやればその苦を和らげることができるのかというところから、仏教は始まっています。生まれた以上、死は常に付きまとっており、通り魔や交通事故のニュースなどを取り上げるまでもなく、いつ何が起きるかわかりません。被害に遭われた方は苦しかっただろう、痛かっただろうと、遺された者は想像するしかありません。

 

だからこそ、この世の全てを楽しもう。楽しめないことは多々あります。それに、楽しむだけが人生でもない。苦労してこそ、人生だということもまた言えます。

 

能登の皆さんだけでなく、阪神大震災や東日本大震災など、地震国日本では大変な思いをされている方が大勢おられます。そういう被害に遭わなかった私は、本当にたまたまだと言わざるを得ません。

 

生かされていることに感謝し、楽しいことも苦しいことも自分の糧として、死ぬまで人生を謳歌したい。それが唯一の望みです。

 

一休さんの有名な句をここに記しておきます。

 

門松は 冥土の旅の一里塚 楽しくもあり楽しくもなし

有漏路(うろじ)より 無漏路(むろじ)へかえる一休み 雨降らば降れ 風吹かば吹け

 

皆さんそれぞれに味わいがあるでしょうし解説するのは無粋ですが、簡単に申しますと、前者は「元日というのは一歩死へ近づいた道標であり、楽しいようである反面楽しいことでもない」という意味であり、後者は「この世はあの世から来てあの世に帰る一休みのようなほんの短いことだ、雨でも風でもドンとこい」という意味です。後者は「一休」の名の由来とされます。ほんの些細なことに悩み尽きない私などは、一休さんの力強いことばに考えさせられます。

 

皆様にとりまして、本年が実り多い一年でありますことを、心から願っております。

 

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