年賀状再考

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年賀状再考

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2025/01/03 年賀状再考

新年明けて、皆さんは新年の挨拶をどのようにされたでしょうか。

 

本来、年始の挨拶回りをするのが基本ですが、どれだけ回ったとしても近隣ないし付き合いの深い数軒、数十軒が限度ですよね。そのため、簡易ではあるものの年始の挨拶をしない代わりとして送るのが年賀状です。

 

データによりますと、年賀はがきの発行枚数は2003年の約44億6千万枚が最高で、その後は減少を続け2024年は当初発行枚数で14億7千万枚、2025年は同10億7千万枚、元日の配送枚数は5億枚を切ったという報道もありました。虚礼廃止で年賀状のやり取りを取りやめることを推奨する企業組織も少なくないものと思われます。詳細はYahoo!ニュースをご参照ください。

 

2025年用の当初発行枚数は10億7000万枚…年賀はがきの発行枚数などの実情

 

元日の年賀郵便配達、3年で半減の5億枚割れ 昨秋の大幅値上げ響く

 

実を言うと私も多忙だったのもありますが、何か用事を減らすとすれば年賀状の作成かなと年末ギリギリまで悩んでおりました。最終的に、30日になってやはり一部の方だけでもお送りしようと年賀はがきを買い求めました。ただ、時間もなく、作成完了は年明け、しかも三ヶ日が終わってからでした。

 

しかし、年始の挨拶ですから年が明けてからの投函でも特段問題はないはずで、遅れたと反省する必要はないかなと思っております。元日に届けることを重視するのであれば、SNSやメールの方が間違いないかなとも思います。

 

要は年始のご挨拶をしたいと言う気持ちが大事なのであって、松の内の間に届けば問題はないでしょう。また、年始のご挨拶が直接できる方には年賀状の趣旨を考えると送らなくても問題はなさそうです。

 

物価高で暮らしも大変な昨今、ハガキの送料も大幅に値上がりしたことを考えますと、SNS等の活用、さらには年始の挨拶を控えるまたはしないということも許されるべきではないでしょうか。お寺や私とのご縁がある方々とのコミュニケーションについては、今後どのような形にすべきか、年賀状は必要なのか不要なのか、ゆっくり考えたいと思っております。

 

ちなみに、年賀状に宗教的な意味はないと思いますし、単なる俗世間での儀礼にすぎません。宗教的な観点で一つだけ強調しておきたいのは、喪中ハガキについてです。以前にもこのブログで触れましたが(「2023年1月1日新年明けましておめでとうございます」)、浄土真宗では、死を穢れとは捉えません。穢れではないので、喪に服する必要もありません。親しい人が亡くなると遺された者は悲しいですが(愛別離苦)、故人は苦のない浄土に往生したのですから、めでたいこととも言えます。

 

この世に私が存在するのはご先祖(両親も最も近い先祖です)が生(命そのもの)を私に繋いでくださったからこそ。生(生まれること)も死も自分で乗り越えられないのが私たち人間なのですから、阿弥陀如来をそしてその手助けをされる無数の仏様に感謝して、自由で楽しい生活を送ることが、故人への最高の供養です。

 

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