お寺の役割-佛華をお供えしました

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お寺の役割-佛華をお供えしました

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2025/01/17 お寺の役割-佛華をお供えしました

お寺って、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。

 

葬式仏教という言葉があるように、人が死んだ際にお世話になるところという印象をお持ちの方も少なくないでしょう。確かに、身内の死によって初めてまたは久しぶりにお寺に行った、僧侶に会ったということはあると思います。葬式仏教という言葉自体は寺を批判的に表現する言葉かもしれませんが、よく言えば、故人によってお寺とのご縁が結ばれまたは復活したわけです。

 

しかし、お寺は元来生きた人を対象とするものです。仏教の本質は「苦だらけの人生を、どのようにしたら苦を減らせるのか、苦を感じずに生きられるのか」という問いかけにあります。そのために、お釈迦様の教えをもとにしたお話を聞く=聞法こそが大事なのです。

 

古来お寺は地域の中心となるものでした。例えば役所の役割を担ったり(地域の人の住民票的なものの管理)、学校の役割を担ったり(寺子屋)、また少し特殊かもしれませんが病院は最古のものとして四天王寺にあったらしいです。今で言うなら、カルチャーセンターでもあったはずですし、憩いの場でした。一般の家でかまどの火を絶やさないのは困難ですから、日中、温かい白湯やお茶を振る舞ってくれるお寺に皆人が集まったとも言います。

 

ところが、国が近代化を進める中で、役所機能も教育機能も病院機能も寺から分化していき、役所や学校が担うことに。では寺に何が残るかというと、法要と聞法に尽きるわけです。

 

聞法の基本は先に述べたようにお釈迦様の教えをもとにしたお話を聞くことですが、法要もまた聞法の一環。聞法と声明(お経を唱えること)が寺の両輪とも言いますが、お経はお釈迦様の教えを指しますので、聞法と類似します。漢訳のままですから内容はわからないじゃないかと思われるかもしれませんけれど、歌の歌詞は大事なものの、メロディも大事で、メロディだけで感動するのと似ているかもしれません。

 

当超願寺も聞法と声明を大事にしてこれからも進めたいと思います。もちろん、できれば人が集まる場としての活用も考えたいと思い、さまざまな行事も行うべく考えているところです。

 

皆様も、観光寺院ではないごく普通のお寺に一度お立ち寄りになってみてはいかがでしょう。当寺のお近くにお越しの際は、どうぞお立ち寄りください。住職一人で切り盛りしておりますので、できましたらご一報いただいてからの方が確実です。

 

さて、佛華をお供えしました。正月からお供えしていたものはよく保ってはおりましたが、通常バージョンへ切り替える時期でもありますので。ただ、ガーベラやストックが、案外保たないのは予想外でした。お供えした翌日には「首を垂れて」おりました。温かいとダメなのか、寒いとダメなのか、花の特徴もまた勉強せねばと思います。

 

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#浄土真宗#真宗佛光寺派#供花#仏花#佛華#聞法#法要

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