お盆にあたって、佛華をお供えいたしました

お盆に当たって、佛華をお供えしました。グロリオサとひまわりではお盆らしくないと思われるかもしれませんが、時期的に花屋さんで目立っておりましたので、このようなラインナップにしました。

さて、お盆の行事とは何なのか、皆さんどのようにお考えでしょうか。一般的には先祖供養とされていますし、迎え火・送り火に代表されるように、ご先祖がこの世に戻ってこられて、またあの世に戻られる数日のこととされます。

とはいえ、お盆の起源はインドだとも言いますが、古代インドの言葉を音訳したのが「盂蘭盆会（うらぼんえ）」です。では盂蘭盆会は何かというと、これも諸説あるのですが、主に、餓鬼道に堕ちた人を助けるための法要であるとか、僧侶が１ヶ所に集まって修行をし、それが明ける頃がお盆の時期で、修行の疲れを癒すため、在家信者が僧侶にご馳走をふるまったことが始まりなどと言います。

すると、日本の先祖供養とは少し異なるかもしれません。それに、日本国内でも、７月13〜15日の地域と、8月13〜15日の地域とがあります。旧暦から新暦に移行する際に、新暦を強く意識したのが７月だとされますが、8月が旧暦の７月とピッタリ重なるわけでもなく、一説には7月は農繁期でお盆の行事ができないので、少し落ち着いた8月にしたという説もあるようです。

というように、よくわからないお盆の起源ですが、堅苦しい話はやめておきます。私も、専門的に調べたわけではありませんので、上記も「諸説あり」としか言えません。申し訳ありませんが、関西人お得意の「知らんけど」です。

ただ、先祖供養であったり、先祖が含まれるかもしれない餓鬼道に堕ちた人の救済（その場合「施餓鬼（せがき）」と言われることがあります）であったり、いずれにせよ、先祖供養的行事と、盂蘭盆会の行事が融合して、現在の形になったのだろうと思われます。

厳密に言えば、先祖供養を宗旨とせず、またご先祖はお浄土に生まれ変わり、この世に還ってくるのはあくまで衆生救済のためであってお盆に限らないとする浄土真宗では、お盆は重視されません。とは申せ、宗教的行事に寛容な日本の風土の中で、習俗として行われているお盆を全面的に否定する必要もありません。また、先祖供養はしないとしても、仏様として阿弥陀様と共に衆生救済に尽力する「ご先祖」に感謝することは、大事な心です。浄土真宗も、年忌法要なども含め、お盆は感謝の法要として、お勤めいたしております。

私たちが今ここにいるのも、ご先祖のおかげです。私たちをお浄土にそのうち生まれ変われるようにと見守ってくださっているご先祖様。お盆は、ご先祖様感謝デーということでいいのかなと思います。

なお、8月15日午後2時より、当寺にて、盂蘭盆会合同法要を厳修いたします。どなた様でもご参加いただけます。数珠と賽銭はお忘れなく。

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