新型コロナウイルスと買い占め

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新型コロナウイルスと買い占め

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2020/03/02 新型コロナウイルスと買い占め

新型コロナウイルスが猛威を奮っています。その一方で、インフルエンザの罹患者は昨シーズンより大幅な減少とのこと。理由は様々でしょうが、一説にはコロナウイルス対策で手洗いうがいの励行があり、かつ、暖冬であることが影響しているようです。

 

人間がいろいろ考えてみたり、また人間社会がどれだけ発達しても、自然の前には、どうしようもないことが起こるということがよくわかります(細菌兵器ではないかといううわさもありますが、それははっきりしませんし、陰謀論の類だと思われます)。もっとも、手洗いうがいのますますの励行や、医療関係者のご努力によって、特効薬の開発などにより、新型コロナウイルスの封じ込めに成功する日が来ることを願っております。

 

ただ、個人的に思わざるを得ないこととして、未知の細菌だからといって、少し不安に思い過ぎではないかということです。重症化するケースはあるものの、震源地とされる中国でも8割は軽症だそうです。日本でも致死率は毎年のインフルエンザに比べても高いものではないようです。正しく怖がることの大事さを思います。

 

怖がりすぎていわゆる複雑系と言われる人間社会で、どんな副作用が起こるかわからない小中高の全面休校の要請だとか、後手後手だった感染予防対策を取り戻そうと、無茶なことをしたなあという印象です。こういうことを申しますと、「全面休校を要請しなければしないで、何もしないではないかと批判するんだろう?」と訝しく思われるかもしれません。しかしながら、子供たちの罹患が見られる北海道など一部ならいざ知らず、全国一律にというと、案の定共働き家庭等にしわ寄せが来ました。他の施策はなかったのかと、私は感染予防の専門家ではありませんので具体策は考えようもありませんが、そう思わざるを得ません。

 

そして、余計に不安を煽ってしまったのではないか。そんな気がしています。昔の言葉に「幽霊の正体みたり枯れ尾花」というのがありますが、見えない細菌、未知の細菌だからと、無闇に怖がっていても仕方ない。経済への影響の大きさなどを考えると、経済活動を極力止めずに感染予防する方法を考えるべきではなかったか。正しく怖がることの大事さを思います。

 

不安を煽るデマも多く、コロナウイルスが26,7度で死滅するというチェーンメールは、少しずつ文面を変えながらあちらこちらに流れました。詐欺的なものではないところがミソで、善意から拡散されたようです。友人からのメールでも、その元々の出所不明のメールは、一度立ち止まって、正しい情報かどうか確認すべきでした。

 

また、切実に感じた事として、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、はたまたキッチンペーパーまで、近所のスーパー数軒、大きな棚の全面、品切れでした。中国で生産されているから、中国から材料を調達しているから、買えなくなるというデマが元だと言われています。国内で流通している製品の8割は国内生産で、メーカーも国も、十分な在庫と生産能力があると言っているのに、です。必要な時に必要なものが買えないのは本当に不便で、不要不急の外出同様、不要不急の購入もやめるべきだと思いました。

 

オイルショックの混乱を皆忘れているのかと、少々悲しく思いました(私はオイルショックは知識として知っているだけで実体験があるわけではありませんが)。もっとも今回に関しては、人の不安に乗じて一儲けしてやろうという不届き者がいるという話もありますが…

 

繰り返しになりますが、正しく怖がりましょう。枯れ尾花にビクビクするのは、悪い意味でのストレスでしかありません。幽霊ではなくて枯れ尾花であることを理解していれば、枯れた部分は切って捨てればいいだけです。うまく再生できる方法があるならすればいいし、ダメなら土に返せば済む。

 

Yahoo!Japanがまとめている新型コロナウイルス関連情報のサイト(こちら)があります。厚労省の公式発表等に加え、出回っている情報に対する正誤を判断するサイトも掲載されていますので、ご活用ください。

 

3月に入り、佛華を生け替えました。前のものはしばらく放っておいたので、枯れ尾花になっておりました(苦笑)。桃の節句ということで、桃の花と菜の花を主としてみましたが、黄金ひばとのコントラストがいまいちはっきりしなかったかなと少し反省もしているところです。精進いたします。

 

 

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