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続・新型コロナウイルスと買い占め
連投になりますが、昨日投稿した文章に、最も言いたかったことを別途補足しておきます。先に申しておきますが、こちらも長いです。
残念なことに、デマによってトイレットペーパー等が品薄になっています。決して在庫や生産に問題はないということですから、それを信じましょう。「品不足になるということは信じられず、品不足ではないということは信じられるというのか、この国は何か隠しているっぽいぞ、品不足ではないということも信じられないぞ!」とお思いの方もおられるかもしれません。しかし、真実はトイレットペーパー等の大半は中国で生産しているわけでも材料を調達しているわけでもない、ということです。国内生産で賄えるというのですから、これは論理的に言えば信じていい話。一方、品不足になるという話の出所は明らかではありません。その点、ご理解いただかねばなりません。
当方では介護のため大人用おむつ等が必要ですが、こちらも品薄になってきたようです。不要不急の買い溜めは、やめましょう。
さて、最も言いたかったこととは何かといえば、今は、人間社会の人間社会たる所以が試されているんだと思います。東日本大震災では、日本人同士の助け合いの精神が称賛されました。弱みにつけ込む所業はあったでしょうが、全体としては、称賛された。
ところが、今回は皆がパニックになってしまっているのか、こんな話も聞かれます。
「コロナよりも怖いのは人間だった」
薬局の店員さんも人間です。こんな切実な言葉が、身に染みます。
「ドラッグストア店員としては、コロナよりも怖いのは人間だと思います。
目に見えないものより、目に見える人間が怖いです。
優しかった人々が、殺気立って、とにかくイライラをぶつけてきます。」
「新型肺炎対応の医師ら職場でバイ菌扱い」
子供の保育園への登園自粛を要請されたり、子供が学校でいじめに遭ったりもしているようです。
今、人類の敵は誰か。新型コロナウイルスです。隣にいる人間ではありません。人間同士が分断されてどうするのでしょう。例え話として妥当ではないかもしれませんが、謎の巨大生物が地球を襲った。西も東も、北も南もなく、全ての軍事力を結集して戦うべきなのに、「あれは○○国に任せておけばいいんじゃないか」「××国が失敗したせいでうちもとんだトバッチリだよ」なんて言ってたらおそらく全滅でしょう。一つの国の中でも、住民同士がうちの地域に来なければいいなあ、あっちへ行ってくれなどと思っていたら地域間で分断が生じるでしょう。
人間は、社会を築く猿です。個人も大事だけれど、一致団結すべきときはして困難に立ち向かう。それが人類です。一致団結すべき時に分断されていては、それは単なる猿です。
パニックが一番いけない。薬局の店員さんも、客も、同じ人間です。医療関係者は必死で頑張ってくれています。その人たちに感謝こそすれ、バイ菌扱いとはいかがなものか。
朝日新聞が記事にした、日本同様に新型コロナウイルスが猛威を奮っているイタリアで、休校になった学校長の、生徒への言葉が話題になっています。校長の言葉の原文はイタリア語で、私は読めません。また、朝日新聞の記事も長いものですが、ネット記事用に要約されたものを、そのまま引用しておきます。
******
「外国人に対する恐怖やデマ、ばかげた治療法。ペストがイタリアで大流行した17世紀の混乱の様子は、まるで今日の新聞から出てきたようだ」――。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休校しているイタリア・ミラノの高校の校長が、学校のホームページ上で生徒に向けて書いたメッセージが話題になっている。
メッセージを書いたドメニコ・スキラーチェ校長は、イタリアの文豪マンゾーニが、ペストが流行した様子を19世紀に描写した国民的文学作品「いいなづけ」の一節を紹介しながら、社会生活や人間関係を「汚染するもの」こそが、新型コロナウイルスがもたらす最大の脅威だと説いた。
「いいなづけ」では、「人々が不安になっている時には、話を聞いただけで見たような気になってしまうものだ」などと、パニックに陥った時の人間の心理を描写している。
スキラーチェ校長は「感染拡大のスピードは、昔は少しゆっくりだったかもしれないが同じで、それを止める壁は存在しない」としたうえで、「目に見えない敵からの脅威を感じている時は、仲間なのに潜在的な侵略者だと見なしてしまう危険がある」と指摘した。
ミラノでは休校期間が延長となり、同校は7日までの休校が決まった。スキラーチェ校長は「こんな時にこそ良い本を読んでほしい」と勧め、「集団の妄想に惑わされず、冷静に、十分な予防をしたうえで普通の生活を送ってほしい」と呼びかけた。
敵は隣にいる人間ではなく、新型コロナウイルスです。目に見えない得体の知れないものに怖がりすぎるのはよくありませんし、とりわけデマを流している方、不安に押し流されて隣にいる人間に八つ当たりしている方は、一旦立ち止まって、本当の敵を認識し、この社会を守る方向で行動してほしいと切に願います。
大事なのは、パニックにならず、普通の生活を送ること。感染予防は万全に、不安を煽る行動はしないこと。これに尽きるのではないでしょうか。ラグビーでせっかく流行語になった”One Team”が、早速忘れ去られるのは、残念です。
仏教の話ではありませんでしたが、私がこの世に生を受けて初めて感じた世間の不穏な空気-阪神大震災でも東日本大震災でも、他人同士でも互いを思いやる心があったように思いますが、まるで「自分だけがよければそれでよい」という空気を今回は感じます-を、少しでも良い空気にすることができればと思います。そのように私も行動したいです。
(付記)
以下のような意見があることもご紹介しておきます。
Q.トイレットペーパーやティッシュが一気にドラッグストアから消えました。デマに踊らされる人があまりに多いことに驚愕しています。こういう層は国民の何割くらいを占めると推測されますか?
A.長文ですのでリンク先を貼っておきます(こちら)。
「私が思うに、マスコミやらSNSやらで垂れ流される浮ついた情報に左右されないで、冷静に行動している、この国の人々が圧倒的大多数であることに、むしろ賞賛をおくってもいいのではないでしょうか。」
要するに、デマに踊らされているのはほんの一部ではないかということです。一儲けしようと企んでいる人を加えたとしても、ごく一部であって、大多数は冷静に行動している。
確かにその通りかもしれませんので、日本人がOne Teamになりきれてないかのような上記表現は、少し反省します。ただ、一部の方だとしても、冷静に行動している大半の日本人に対して迷惑顧みない行動は、やはり残念ではあります。
26/01/15
25/06/04
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連投になりますが、昨日投稿した文章に、最も言いたかったことを別途補足しておきます。先に申しておきますが、こちらも長いです。
残念なことに、デマによってトイレットペーパー等が品薄になっています。決して在庫や生産に問題はないということですから、それを信じましょう。「品不足になるということは信じられず、品不足ではないということは信じられるというのか、この国は何か隠しているっぽいぞ、品不足ではないということも信じられないぞ!」とお思いの方もおられるかもしれません。しかし、真実はトイレットペーパー等の大半は中国で生産しているわけでも材料を調達しているわけでもない、ということです。国内生産で賄えるというのですから、これは論理的に言えば信じていい話。一方、品不足になるという話の出所は明らかではありません。その点、ご理解いただかねばなりません。
当方では介護のため大人用おむつ等が必要ですが、こちらも品薄になってきたようです。不要不急の買い溜めは、やめましょう。
さて、最も言いたかったこととは何かといえば、今は、人間社会の人間社会たる所以が試されているんだと思います。東日本大震災では、日本人同士の助け合いの精神が称賛されました。弱みにつけ込む所業はあったでしょうが、全体としては、称賛された。
ところが、今回は皆がパニックになってしまっているのか、こんな話も聞かれます。
「コロナよりも怖いのは人間だった」
薬局の店員さんも人間です。こんな切実な言葉が、身に染みます。
「ドラッグストア店員としては、コロナよりも怖いのは人間だと思います。
目に見えないものより、目に見える人間が怖いです。
優しかった人々が、殺気立って、とにかくイライラをぶつけてきます。」
「新型肺炎対応の医師ら職場でバイ菌扱い」
子供の保育園への登園自粛を要請されたり、子供が学校でいじめに遭ったりもしているようです。
今、人類の敵は誰か。新型コロナウイルスです。隣にいる人間ではありません。人間同士が分断されてどうするのでしょう。例え話として妥当ではないかもしれませんが、謎の巨大生物が地球を襲った。西も東も、北も南もなく、全ての軍事力を結集して戦うべきなのに、「あれは○○国に任せておけばいいんじゃないか」「××国が失敗したせいでうちもとんだトバッチリだよ」なんて言ってたらおそらく全滅でしょう。一つの国の中でも、住民同士がうちの地域に来なければいいなあ、あっちへ行ってくれなどと思っていたら地域間で分断が生じるでしょう。
人間は、社会を築く猿です。個人も大事だけれど、一致団結すべきときはして困難に立ち向かう。それが人類です。一致団結すべき時に分断されていては、それは単なる猿です。
パニックが一番いけない。薬局の店員さんも、客も、同じ人間です。医療関係者は必死で頑張ってくれています。その人たちに感謝こそすれ、バイ菌扱いとはいかがなものか。
朝日新聞が記事にした、日本同様に新型コロナウイルスが猛威を奮っているイタリアで、休校になった学校長の、生徒への言葉が話題になっています。校長の言葉の原文はイタリア語で、私は読めません。また、朝日新聞の記事も長いものですが、ネット記事用に要約されたものを、そのまま引用しておきます。
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「外国人に対する恐怖やデマ、ばかげた治療法。ペストがイタリアで大流行した17世紀の混乱の様子は、まるで今日の新聞から出てきたようだ」――。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休校しているイタリア・ミラノの高校の校長が、学校のホームページ上で生徒に向けて書いたメッセージが話題になっている。
メッセージを書いたドメニコ・スキラーチェ校長は、イタリアの文豪マンゾーニが、ペストが流行した様子を19世紀に描写した国民的文学作品「いいなづけ」の一節を紹介しながら、社会生活や人間関係を「汚染するもの」こそが、新型コロナウイルスがもたらす最大の脅威だと説いた。
「いいなづけ」では、「人々が不安になっている時には、話を聞いただけで見たような気になってしまうものだ」などと、パニックに陥った時の人間の心理を描写している。
スキラーチェ校長は「感染拡大のスピードは、昔は少しゆっくりだったかもしれないが同じで、それを止める壁は存在しない」としたうえで、「目に見えない敵からの脅威を感じている時は、仲間なのに潜在的な侵略者だと見なしてしまう危険がある」と指摘した。
ミラノでは休校期間が延長となり、同校は7日までの休校が決まった。スキラーチェ校長は「こんな時にこそ良い本を読んでほしい」と勧め、「集団の妄想に惑わされず、冷静に、十分な予防をしたうえで普通の生活を送ってほしい」と呼びかけた。
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敵は隣にいる人間ではなく、新型コロナウイルスです。目に見えない得体の知れないものに怖がりすぎるのはよくありませんし、とりわけデマを流している方、不安に押し流されて隣にいる人間に八つ当たりしている方は、一旦立ち止まって、本当の敵を認識し、この社会を守る方向で行動してほしいと切に願います。
大事なのは、パニックにならず、普通の生活を送ること。感染予防は万全に、不安を煽る行動はしないこと。これに尽きるのではないでしょうか。ラグビーでせっかく流行語になった”One Team”が、早速忘れ去られるのは、残念です。
仏教の話ではありませんでしたが、私がこの世に生を受けて初めて感じた世間の不穏な空気-阪神大震災でも東日本大震災でも、他人同士でも互いを思いやる心があったように思いますが、まるで「自分だけがよければそれでよい」という空気を今回は感じます-を、少しでも良い空気にすることができればと思います。そのように私も行動したいです。
(付記)
以下のような意見があることもご紹介しておきます。
Q.トイレットペーパーやティッシュが一気にドラッグストアから消えました。デマに踊らされる人があまりに多いことに驚愕しています。こういう層は国民の何割くらいを占めると推測されますか?
A.長文ですのでリンク先を貼っておきます(こちら)。
「私が思うに、マスコミやらSNSやらで垂れ流される浮ついた情報に左右されないで、冷静に行動している、この国の人々が圧倒的大多数であることに、むしろ賞賛をおくってもいいのではないでしょうか。」
要するに、デマに踊らされているのはほんの一部ではないかということです。一儲けしようと企んでいる人を加えたとしても、ごく一部であって、大多数は冷静に行動している。
確かにその通りかもしれませんので、日本人がOne Teamになりきれてないかのような上記表現は、少し反省します。ただ、一部の方だとしても、冷静に行動している大半の日本人に対して迷惑顧みない行動は、やはり残念ではあります。