生老病死

http://top10.sakura.ne.jp/WHO-WHS9-88.html
なかなか見やすいデータがないので、とりあえずこれをリンクしてみましたが、日本は平均年齢(このデータでは正確には年齢の中央値)で世界の最年長。
世界平均が28.2歳で、例えばフィリピンは23歳。平均寿命などでもすでに示されていることですが、平均年齢からも日本が超高齢化社会であることがわかります。
超高齢化社会では、命が軽んじられていると、私は感じていますが、いかがでしょうか。高齢者をいたわる気持ちは薄れ、生まれくる命すら、軽んじられる。他国の状況は調べておりませんが、中絶手術はわが国で年間18万件とも。これらが望まれてこの世に生まれくれば、少子化問題はかなり解消されそうです(あくまで机上の計算上の話にすぎませんが)。
幼児や高齢者への虐待も深刻な問題。
お釈迦様が何千年も前に説かれた生老病死は根本的な4つの苦である、という真理が、今なお真理であることがわかります。
ただ、どうやら、ある程度豊かな生活ができる社会にあっては、高齢者でも幼児でもなく、虐待に加担しているわけでもなく、中絶にも関係ない人からすれば、生老病死が苦であることが、自分からは遠くの世界の話のように無関心になってしまう。

お釈迦様は小国とはいえ王子の位にありながら、苦を感じ、どう解消すべきかと悩み出家されました。私のような凡夫には難しい決断ですが、多少なりとも、4つの苦にさいなまされている人に想いを致しつつ、自分も気づいていないだけで生老病死に向き合う立場であることを自覚することができれば、社会はより良くなるのではないでしょうか。自分だけがよければそれでよい、ではなく。