地震のこと

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地震のこと

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2018/06/22 地震のこと

平成30年6月18日朝に、大阪北部を震源とする地震が発生しました。

多くの方にご心配をいただきましたが、当寺および当寺関係者は特段の被害もなく、無事です。大阪市指定文化財である本尊阿弥陀如来立像も、傷一つありません。ご心配をいただいた皆様には、ありがとうございました。

もっとも、高槻、茨木を中心に、尊い命も奪われるなどの被害がありました。震源の浅い直下型であったためか、震源から少し離れた難波では被害がなかったというだけであり、日本全国、安全なところはないのだなと実感いたしました。被害に遭われた方には、お悔やみ申し上げます。

 

さて、被害がなかったと言ってもかなり大きな地震に遭遇して、関西の人間としては、ふと思い出すのは阪神・淡路大震災です。甚大な被害をもたらした大地震ですが、あのときは当寺は建て替えの工事に着工したばかりのときで、更地になっておりましたし、本尊も別の場所で預かってもらっていましたので、やはり被害はありませんでした。たまたま運がよかっただけですが、この世とのありがたいご縁、まだこの世で命を全うせよとの思し召しをいただいたと思うしかありません。

 

もう23年も前のことになるんですね。当時の思い出は色々とありますが、一つだけ披露させていただきますと、その年のお盆のことです。私は当時京都に住んでおり、大阪まではいつもなら1時間半もあれば十分帰れる距離。お盆参りをしなければならないので、朝の10時くらいには帰り着くようにと京都を出ました。いつものように名神に乗ったのですが、乗った瞬間に後悔。大渋滞で前に進みません。ジリジリと進む中、立体交差している国道1号線を見下ろすとガラガラ。一般道を走った方がよかったのか、と思ってみても後の祭りです。当時は、京都で乗ってしまうと、降り口は吹田までありません(それを思うと、今は大山崎で降りれますし、名神ではなく第二京阪を選択することもできますので、便利になりました)。覚悟を決めてゆっくり進みます。

 

吹田に着いたら、そこからは中国道へと渋滞が伸びており(覚えておられる方も多いかと思いますが、阪神高速神戸線が倒壊したため、中国方面への道は名神から中国道しかありませんでした)、私は大阪(豊中)へ向かいますので、全くガラガラ。よっしゃ!といつも以上に空いた道をひた走り、阪神高速を経て、寺に着いたのは午後2時。1時間半で着くつもりが、ざっと6時間かかった計算になります。

 

携帯電話も普及していない当時、寺にも、檀家さんにも連絡の方法がなく、大阪の寺から慌ててその日伺うべきお宅に電話をして、恐縮しながら各お宅に伺い、お参りを終えたのが、午後8時くらいでしたでしょうか。なんとかその日のうちに終えてよかったですが、えらくご迷惑をおかけしてしまいました。

 

連絡手段がないのは辛いと思い、早速携帯電話を購入したのは、言うまでもありません。

 

今回の地震も、まだまだ大きな余震(もしくは本震?)の可能性も否定できないと言います。皆様におかれましても、細心のご注意を払われますよう、祈念いたしております。

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