都市型寺院が寺を維持する方法

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都市型寺院が寺を維持する方法

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2020/12/15 都市型寺院が寺を維持する方法

最近、話題となったのが、ミナミの一等地にあり、通りの名前にもなっている三津寺の建て替えです。

 

ミナミの三津寺「みってらさん」、高層ビルに(読売新聞12月7日オンライン版)

 

記事によりますと、15階建てのビルとなり、吹き抜けの3階部分までに本堂がそのまま移築されるようです。ちなみに三津寺より北、本町にある南御堂も門に当たる部分にホテルが建ち、話題となりました。

 

「寺院の経営を巡っては、人口減少などによる檀家減少や葬儀の簡略化が進む一方、老朽化などで耐震性などに不備があるケースが増えており、財源の確保が課題の一つとなっている。」

 

どこも悩みは同じで、当寺もそのため14階建ての賃貸マンションとし、1階に本堂を構えましたが、通り名になるほどの有力寺院ではないのでニュースにはなりませんでした。

 

また第二次世界大戦のために由緒ある堂宇は焼失しており、みってらさんのように木造の本堂を保存することはできませんでした。私としては、少しでも土の部分、お堂にあたる部分を残したかったのですが、これにはお金がかかります。マンションを建築した四半世紀ほど前は私もまだ若く、あまり意見を強く述べられる立場ではありませんでしたので、妥協せざるを得ませんでした。

 

とはいえ、鉄筋コンクリートの建物ですから耐震性や寒暖等の環境については問題なく、現状には満足しております。

 

多くの皆様に愛され、人の集まるお寺にしたいと思っておりますが、今年はコロナのために行事もあまり営めませんでした。とは申せ、春法要、地蔵盆や報恩講等、長年の恒例行事は行いました。

 

これからも地域に必要とされるお寺であり、マンションでありたいと願っております。当寺にご関心のある方は、遠慮なくご一報ください。イベントスペースとしても活用していければと思っております。

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