通夜葬儀のお布施について、ご参考までに(その2)

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通夜葬儀のお布施について、ご参考までに(その2)

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2023/07/24 通夜葬儀のお布施について、ご参考までに(その2)

前回に引き続き、お布施について、補足として、お話します。

 

例えば直葬や一日葬だと、僧侶も出かけたり読経の数も少ないのではないかというご意見もあろうかと思います。

 

確かにそういう面はあり、こちらとの相談なく、有無を言わさず直葬のケースが、私の経験上、一度だけありました。法名(いわゆる戒名)もいらない、と。この場合、年忌法要と同程度のお布施だけいただきました。

 

ただ、やはり相談はいただきたいですし、費用の多寡にかかわらず、できる限り通夜葬儀、釜前、初七日、二七日、、、とするべきだと思います。現代社会において合理化は一定程度大事ですが、亡くなった方を一連の作法の中でしてきたのはなぜかと考えた場合、故人との最後のお別れという部分で、一生に一度しかない時間を大切にするという面もあったはず。ここは大事にしていただきたいので、一日葬であったとしても、前日にご遺体の前で遺族が集まる機会があるのであれば(通常、直葬であったとしても、亡くなってすぐに火葬することはできません)、通夜ということではなくても、枕経としてでもお勤めしたいと思います。実際、ある会場で、葬儀屋さんから通夜という形だと司会が必要であったり費用はかかるが、枕経として導師の方が取り仕切っていただくなら実質通夜であってもかまいませんという許可をいただいたので、その形でさせていただいたことがあります。

 

2点、ご提案させていただくとすれば、自宅近所のホール・会館の方が便利ということもあるかもしれませんが、お寺でなさる方が場所代がかからないケースが少なくないと思われます(少なくとも浄土真宗では)。当寺では、お布施に込みということで場所代はいただいておりません。少し多めに包んでくださる場合もありますし、尋ねられた場合は「不要ですが、どうしてもとおっしゃるのであれば1、2万円ほど(ご遺体安置から初七日法要まで)包んでください」とお答えしています。

もう1点は、葬儀屋さんの言いなりにならず、またあまり費用を低くしてくれと言いすぎず、対等な関係で交渉なさることです。先ほどにもありましたように、通夜だと費用も発生するが枕経なら大してかからないという場合もあります。これは、一日葬でと言われるご遺族に、枕経という形ででもお通夜をさせてほしいと私がご提案したことを葬儀屋さんが認めてくださったわけです。少し浮いた費用を、供花を豪華にすることに使えるかもしれません。(※)

 

お寺も僧侶もいろいろですが、お寺の知り合いがおられれば、いざ葬儀となって慌てる前に、ご相談なさってみてはいかがでしょうか。お寺は知り合いの葬儀屋が一つや二つはありますし、親身になって対応してくれる地域密着型はお寺が一番だというと、手前味噌すぎますが。

 

(※)追記しますが、基本的には通夜という形でなさる方がいいのではないかと考えます。と申しますのは、家族葬であっても、葬式は日中なので仕事の関係で参列できない、通夜だけ参列するという方もおられます。家族・親戚以外で近しい人が通夜にとるものもとりあえず参列させてほしいということもあります。そうすると、通夜も葬儀と同様にお勤めするのがバランスはいいのかなと思います。

 

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